アースカラーとは、カーキやベージュ、ブラウンなどがあり、土や砂、木などの自然や大地を想像させるような色のことを指します。ファッションにおいて扱いやすい色でもあり、様々なアイテムで使われています。
今回はそんなアースカラーのオシャレなコーディネートや着こなしを、色彩コーディネーター監修のもとご紹介します。
色の知識を活かし、メンズファッションにおける色合わせの提案をした連載を2年経験。現在も色合わせ系のコンテンツ監修や、YouTubeのDコレチャンネル解説で活躍中。
アースカラーはどんな印象？
自然や大地を感じさせるアースカラーはどんな印象になるのか気になるところだと思います。
ひとえにアースカラーといっても、複数ありそれぞれ印象は違ってきます。なのでここでは、
のファッションでよく使われる3色の印象を解説していきます。
①カーキ系の印象
本来のカーキは黄色よりで茶色っぽい色ですが、軍服のような緑っぽい色を思い浮かべる方も多いと思います。ファッション業界ではどちらも「カーキ」として展開されています。
それぞれのカーキ同士を比較すると、下記のような印象の違いがあります。
- 黄み寄りの（茶色に近い）カーキ→「渋い」「穏やか」「落ち着き」
- 青み寄りの（緑色に近い）カーキ→「男らしさ」「スッキリ感」「フレッシュさ」
それぞれ良さがあり、自分の出したい印象に合わせて選ぶのがおすすめです。近年トレンドにきているミリタリースタイルには、緑色に近いカーキがおすすめです。
②ベージュ系の印象
ベージュはブラウンを明るく、白っぽくしたような色のことをいいます。ナチュラルさを感じさせ、主張が強くないので、「柔らかく優しい印象」を与えてくれます。
ベーシックカラーの1つでもあり、コーディネートに合わせやすく使いやすい色でもあります。
ベーシックカラーって何？という方はこちらの記事を参考にしてみてください▼
③ブラウン系の印象
ブラウン（茶色）はベージュよりも濃く深みのある色で、安心感や穏やかな印象をもたらしてくれます。ブラウンの中でもそれぞれの色同士を比較すると、下記のような印象の違いがあります。
- 明るめのブラウン→カジュアルな雰囲気
- 暗めのブラウン→大人っぽい雰囲気
上のように色味の違いで少し雰囲気が変わってきます。ですがどちらも落ち着いた色味ではあるので、大人っぽい印象を出したい方におすすめのカラーです。
ブラウンを明るくするとベージュに近い色になるので、メーカーによってはブラウンと謳っていても、ベージュっぽい色味のものもあります。
アースカラーを使ったオシャレな着こなし方
各色で印象について説明しましたが、アースカラー全体としては、自然を連想させるので、ナチュラル感があり親近感の得られやすい色です。
しかし、必要以上に素朴さや渋さ、落ち着いた印象がでてしまう場合があります。なので着こなしのポイントとしては、落ち着いて見えすぎないように変化をつけることが重要です！
- コントラストを付ける
- 柄物を取り入れる
- トレンドを取り入れる
①コントラストを付ける
まず1つめがコントラスト（対比）をつけるということです。そのコントラストを簡単につけられるのが白と黒です。
なぜなら白はもっとも明るい色、黒はもっとも暗い色なので、他の色との差別化を図りやすいからです。明るめなアースカラーには黒系のアイテムを、暗めなアースカラーには白系を合わせることで、簡単にコントラストをつくることができますよ。
おすすめの白・黒アイテム
②柄アイテムを合わせる
落ち着いて見えすぎるのを防ぐ方法として、柄アイテムを合わせるのも1つの手です。コーディネートに変化が生まれ、物足りなさをカバーすることができます。
おすすめの柄アイテム
③トレンドを取り入れる
トレンドを取り入れることで今っぽい着こなしができ、落ち着いて見えすぎるのを抑えることができます。今季トレンドとしてあげられているものの一部としては、
- ベージュ系
- ブルー系
- ミリタリースタイル（カーキ系）
- ゆったり・ビッグシルエット
といったものがあります。これらを取り入れることで、落ち着いて見えるのを防ぐだけでなく、オシャレに敏感な人だなって思われることにも繋がります。
おすすめのトレンドアイテム
トレンドについて詳しく知りたい方こちらの記事を読んでみてくださいね。
【スタイリスト厳選】他と差をつけるアースカラーコーデ
つづいてスタイリストが選んだ、おすすめのアースカラーコーデをご紹介します。
ここでも上の3色に分けて紹介するので、お好みのカラーから見てみてくださいね。
カーキ系
スタイリッシュに仕上げるスマートコーデ
カーキシャツと黒スキニーを合わせたスタイリッシュなコーディネート。ボーダーTシャツでカジュアル感をプラスすることがポイントです。
| 着用アイテム | |
| リネンシャツ | |
| ボーダーTシャツ | |
| 黒スキニーパンツ | |
| PUレザースニーカー | |
カーキパンツを使った大人の着こなし
カーキパンツはカジュアル感強めですが、細身でセンタープレスのものなら大人っぽい印象がでます。ネイビーのカーディガンを合わせればさらに大人っぽく、知的なコーディネートに仕上がりますよ。
| 着用アイテム | |
| カーディガン | |
| バンドカラーシャツ | |
| テーパードパンツ | |
| キャンバスシューズ | |
トレンド感を強めに
トレンドアイテムのCPOシャツやワイドパンツを取り入れたコーディネート。トレンド要素を多めに取り入れていますが、落ち着いた色味のものにすることで、穏やかな仕上がりになります。
| 着用アイテム | |
| CPOジャケット | |
| ボーダーTシャツ | |
| ワイドパンツ | |
| ポストマンシューズ | |
ゆったりコーデの今年っぽい着こなし
MA-1とワイドパンツを合わせたほどよいゆったりコーディネート。ミリタリースタイルを意識した今年っぽい着こなしです。
| 着用アイテム | |
| MA-1 | |
| スウェット | |
| ワイドパンツ | |
| ポストマンシューズ | |
カーキ系のおすすめアイテム
ベージュ系
デニムで男性らしく
グレージュのTシャツを使ったコーディネート。優しい印象のでるベージュ系ですが、シックな色味のデニムを合わせることで男性らしい仕上がりになりますよ。
| 着用アイテム | |
| バンドカラーシャツ | |
| 無地Tシャツ | |
| デニムスキニーパンツ | |
| PUレザースニーカー | |
グレーTシャツで変化を
ベージュのスウェットと白パンツを合わせたコーディネート。どちらも明るめですが、グレーのTシャツを挟んでグラデーションをつくり変化をつけています。全体的に淡い色合いで爽やかな印象が魅力です。
| 着用アイテム | |
| スウェット | |
| ロング丈Tシャツ | |
| テーパードパンツ | |
| スポーツサンダル | |
シンプルで親しみやすいコーデ
ベージュのワイドテーパードパンツとアイボリーのニットを合わせたシンプルコーディネート。優しい色味で合わせることで親しみやすい雰囲気に仕上がっています。
| 着用アイテム | |
| サマーニット | |
| ワイドテーパードパンツ | |
| スポーツサンダル | |
ゆったりだけど大人っぽいジャケットコーデ
全体的にゆるく仕上げたコーディネート。ラフさがありますが、ジャケットや、テーパードパンツを合わせることで、大人っぽく仕上げることができます。
| 着用アイテム | |
| ジャケット | |
| 無地Tシャツ | |
| 大人テーパードパンツ | |
| ドレープバブーシュ | |
ベージュ系のおすすめアイテム
ブラウン系
ニット×スキニーのシンプルコーデ
ブラウンの色合いに近いモカのニットを使用。黒スキニーと合わせてシンプルに仕上げています。シンプルコーディネートが好きな方におすすめです。
| 着用アイテム | |
| サマーニット | |
| 黒スキニーパンツ | |
| スポーツサンダル | |
夏っぽいカジュアルコーデ
カーキブラウンの開襟シャツを使用。ボタンを開けて夏らしく開放的に仕上げ、ボーダーTシャツやデニムでカジュアルにまとめたコーディネートです。カジュアル好きにおすすめです。
| 着用アイテム | |
| オープンカラーシャツ | |
| ボーダーTシャツ | |
| デニムスキニーパンツ | |
| スポーツサンダル | |
白パンツを大人っぽく着こなす
存在感のある白パンツ。合わせるアイテムに少し迷うかもしれませんが、ブラウン系のトップスならコーディネートに落ち着きを与えてくれるので、大人っぽく仕上がります。
| 着用アイテム | |
| プルオーバーシャツ | |
| 大人テーパードパンツ | |
| ドレープバブーシュ | |
| トートバッグ | |
トップスを似た色合いで
モカベージュのカーディガンとブラウンのニットの似た色合いを合わせたコーディネート。似た色合いを合わせることで統一感のある着こなしができます。ぼんやりとしないように白Tシャツを間に挟んだり、黒パンツを合わせることがポイントです。
| 着用アイテム | |
| カーディガン | |
| ニット | |
| ロング丈Tシャツ | |
| ワイドパンツ | |
| ドレープバブーシュ | |
ブラウン系のおすすめアイテム
※ ※ ※
コーディネートに取り入れやすいアースカラー。自然を感じさせ親しみやすい雰囲気を出すこともできるので、ぜひコーディネートに取り入れてみてほしいです。
少し迷うかもしれませんが、このブログが少しでも手助けになれたら嬉しいです！
最後まで読んでいただきありがとうございました！
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ライターのぼやき
アースカラーといえば大地、大地といえば山、山といえばキャンプ。
キャンプに行きたい。特になんにもしないキャンプをしてお酒飲みながらゆっくりしたい。そんなキャンプにおすすめのお酒は、スモーキーさのある「ラフロイグ」ですね。
アースカラーで大地感じて、ラフロイグでグッと渋くいきましょう。
