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【僕らが愛するニット】04:ウールやカシミヤ・・・あなたはどれを選ぶ?

ニットを選ぶとき、あなたは何を基準にしていますか?

季節やなりたいイメージに合わせた編み目の選び方についてお話した03に続いて、今回は「素材」について。

季節ごとにピッタリの素材を選ぶことで、快適に過ごすことができますよ。

自然から作り出される天然繊維

天然繊維は綿、麻、絹、羊毛のような自然から作り出される繊維のこと。

「動物繊維」と「植物繊維」の2種類に分けられます。

ウール、カシミヤなどの動物繊維

羊毛の原料

動物繊維とは、羊や蚕などの動物から取れる繊維のこと。

弾力性の高さと肌触りの良さ、防寒性の高さが魅力で、ややお値段は高めに設定されています。

欠点として動物繊維は虫に食われやすいので、保管の際は注意が必要です。

【ウール】

ウールは羊から刈り取った毛のこと。

メリット

  • 伸縮性・弾性がある
  • しわがよりにくい
  • 保温性が高い

デメリット

  • 虫に食われやすく、保管に注意が必要

 

【カシミヤ】

カシミヤは、カシミヤ山羊の毛のこと。

 
 
 
 
 
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メリット

  • 伸縮性・弾性がある
  • しわがよりにくい
  • 保温性が高い
  • 柔らかく、毛触りが良い

デメリット

  • 虫に食われやすく、保管に注意が必要
  • 毛玉ができ易い

 

【モヘヤ】

モヘヤはアンゴラ山羊の毛のこと。

メリット

  • 伸縮性・弾性がある
  • しわがよりにくい
  • 保温性が高い
  • 光沢感がある

デメリット

  • 虫に食われやすく、保管に注意が必要

 

【アンゴラ】

アンゴラとは、アンゴラ兎の毛のこと。

 
 
 
 
 
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メリット

  • 伸縮性・弾性がある
  • しわがよりにくい
  • ウールの3倍ほど保温性が高い
  • 光沢感がある

デメリット

  • 虫に食われやすく、保管に注意が必要

コットン、リネンなどの植物繊維

 
 
 
 
 
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植物繊維とは、植物から得られる素材のこと。丈夫で洗濯をしてもヨレにくく、通気性が良いのが魅力です。

【コットン(綿)】

コットンとは、綿花から作られた繊維のこと。

メリット

  • 吸湿性がある
  • 引っ張りに強く濡れた時の方がより強くなる
  • 肌触りが良い
  • 選択、漂白が可能

デメリット

  • 洗濯で縮む
  • しわになりやすい

 

【リネン(麻)】

リネンとは、原草や茎から採取した繊維のこと。

亜麻

メリット

  • 汗ばんでも肌に密着がしないので、清涼感がある
  • 汚れが付きにくい
  • 吸水発散性が大きいので涼しい

デメリット

  • 洗濯で縮む
  • しわになりやすい
  • 高価なものが多い

人工で作り出される化学繊維

化学繊維は、人口的に作られた繊維のこと。天然素材を比べて値段が安いのに、あまり差がないのが特徴です。

またニットに使われる化学繊維は、「合成繊維」と「再生繊維」の2種類に大きく分けられます。

ポリエステル、アクリルなどの合成繊維

合成繊維は石油が主で、私たちが着ているお洋服のほとんどに使われています。基本的にシワになりにくく、丈夫なので型崩れしにくいという特徴があります。

【ポリエステル】

ポリエステルとは、石油を原料として作られた繊維のこと。とてもポピュラーな繊維で、衣料品の他にもペットボトルなど広い分野で使用されています。

 
 
 
 
 
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メリット

  • 強度がある
  • しわになりにくい
  • 綿に近くなめらか

デメリット

  • 吸湿性があまりない
  • 静電気が起きやすい

 

【アクリル】

アクリルとは人工的に柔らかさを持たせた合成繊維のこと。ウールの代替品として使用されることが多い繊維です。

 
 
 
 
 
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メリット

  • 吸水性が高く乾きやすい
  • 軽くて保温性がある
  • 日光に当たっても変色しない
  • 強くて丈夫なため、虫食いやカビになりにくい
  • ウールに比べて安価

デメリット

  • 吸水・吸湿性が低いため汗を吸いにくい
  • 静電気がおきやすい
  • 毛玉ができやすい

 

【ナイロン】

ナイロンとは、ポリアミド系合成繊維のこと。化学繊維の中で最も歴史のある繊維で、ウールやカシミヤなどの高級天然繊維と混ぜて使われることが多いのが特徴です。

メリット

  • 強度がある
  • 軽い

デメリット

  • 肌触りが良くない
  • 保温性がない

レーヨンやキュプラなどの再生繊維

再生繊維は、木材や綿花と溶かして繊維状に再生して作られた繊維のこと。ペットボトルが原材料になることもあり、自然環境に優しい繊維なのが特徴です。

【レーヨン】

レーヨンとは、木材パルプを主原料とした再生繊維のこと。シルクに似た手触りと光沢感があるのが特徴です。

メリット

  • 艶とさらっとした感触がある
  • 熱に強い

デメリット

  • 濡れると強度が低下する

 

【キュプラ】

キュプラとは、コットンリンター(綿花を採った後に残る短い繊維)が主原料の再生繊維のこと。

 
 
 
 
 
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メリット

  • 絹のように美しく、しなやかな手触り
  • 静電気が起きにくい

デメリット

  • 水洗いで縮む可能性がある
  • しわになり易い

いいとこ尽くしの混紡(コンボウ)繊維

繊維によってメリット・デメリットがありますが、なるべくデメリットを無くそうと作られたのが混紡繊維です。

混紡(コンボウ)とは?

2種類以上の繊維を混ぜて糸を紡ぐこと。それぞれのメリットを上手く組み合わせることで、デメリットを補うことができます。

アクリル×ウールなどの混紡繊維

ベージュセーター

【アクリル×ウール】

軽くて保温性のあるアクリルと、伸縮性や弾力性があるウールを混ぜた繊維。

メリット

  • 保温性がある。
  • 洗濯しても型崩れしにくい。

 

【ポリエステル×ナイロン】

綿に近く滑らかなポリエステルと、強度があるナイロンを混ぜた繊維。

メリット

  • 肌触りがよい
  • 強度が高い

 

【カシミヤ×ウール】

柔らかく毛触りが良いカシミヤと、伸縮性や弾力性があるウールを混ぜた繊維。

メリット

  • カシミヤ100%のような高級感がある
  • カシミヤより価格が抑えられる
  • カシミヤより毛玉ができにくい

 

繊維の特徴によって、メリットとデメリットがあります。選ぶときは、まず何を1番重要視するのかを決めてから、探すと良いのではないでしょうか。

05ではニットのネックラインの選び方についてお話していきます。

【僕らが愛するニット】05:ネックライン、それは「表情」そのもの。

2019.09.21

(つづく)

 

▼【僕らが愛するニット】の関連ブログ一覧

【僕らが愛するニット】01:セーターとの違いって知ってる?

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【僕らが愛するニット】02:印象がガラッと変わる、色の選び方

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【僕らが愛するニット】03:"編み目えらび" で変える、自分イメージ

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