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こんにちは、バイヤーのタカシです。
タカシってだれ?
シンプルでコーデに取り入れやすいものを中心に、10年以上洋服を仕入れ続けているメンズファッション(Dcollection)バイヤーのタカシ。 2019年には「正解の服、教えてもらいました。」を監修するなど、活躍の幅を広げている。
雑誌やネットの記事で見かける「差し色」というキーワード。
皆さん、どこまで理解していますか?
「分かるようで分からない」「出来てるようで出来てない」そんな方も中にはいると思います。
そこで今回は差し色の意味や取り入れ方、コーデについてお話していきます。
目次
ベーシックカラー(黒・白・グレー・ネイビー・ベージュ・ブラウン)でまとめたコーデは、落ち着いた大人っぽい雰囲気を演出できるのでオススメです。
しかしその分無難な印象になってしまったり、どこか物足りなさを感じてしまうことも…。
そんなときに活躍するのが、今回お話する「差し色」です。
ベーシックカラーでまとめたコーデに差し色を取り入れることで、アクセントをつけることができ、普段の着こなしをよりオシャレに見せることができますよ。
コーデのベースとなるカラーに対して、アクセントになる色を「差し色」と言います。
例えば、
こちらのコーデのように、全身ブラックでまとめた場合、アクセントとなるブルー系のTシャツが差し色になります。
ファッション雑誌はもちろん、アパレル店員やインテリア系でもよく使うキーワードですよね。
差し色とは理解していなくても、無意識のうちに使っているケースもあるのではないでしょうか?
ベースとなる落ち着いた色に対して、どこかにポイントとして鮮やかな色を取り入れることが差し色の基本ですよ。
差し色は、あくまで全体のコーデのサブ的な役割です。
「差し色=アクセント」という風にも言えます。
そんな差し色を、オシャレに取り入れるためのコツは以下の4つです。
この4つをぜひマスターして、差し色をコーデに取り入れてみてください。
アクセントとしての役割がある差し色は、コーデのベースを落ち着いた色味でまとめて目立たせるのがポイント。
例えば、色味やトーンが似ているオレンジと黄色を組合わせてしまうと、同化してしまい差し色とは言えません。
ベーシックカラーで色味を抑えて、差し色は明るく鮮やかな色を取り入れましょう。
コーデをオシャレに見せるなら、差し色として使う色は1色のみがオススメ。
2色以上使ってしまうと、差し色として引き立たなかったり、ゴチャゴチャとした印象を与えてしまう可能性があります。
差し色コーデが初めての方や、オシャレに見えるか不安な方は、まず「モノトーン+有彩色1色」を意識しましょう。
モノトーンコーデに1点だけ有彩色をプラスすることで、簡単に差し色コーデをオシャレに作ることができます。
またパッを目を引くような、明るい鮮やかな色味を取り入れることで、差し色としての存在感を発揮してくれますよ。
例外として、バッグやシューズなど、1つのアイテムにたくさんの色が使われている場合があります。
その場合は、そのアイテムをポイントとして使うことで、差し色として引き立たせることができますよ。
初めの方にお話しした通り、差し色はコーデのサブ的な役割を担っています。
しかし、コーデに占める面積が多いと主役としての扱いになってしまい、差し色ではなくなってしまいます。
全体のコーデに対して差し色の面積を少なくし、ワンポイントとしてコーデに取り入れることがオシャレに見せるためのコツなのです。
差し色は有彩色だけではなく、「白」を差し色として使うこともオススメです。
上のコーデのように、落ち着いた色味でまとめたコーデは、どうしても暗く重たい印象を与えがちです。
しかし、白を差し色として部分的に取り入れることで、コーデに軽快で明るい雰囲気を加えてくれるのです。
また全体のメリハリもつくので、のっぺり感が無くなり、よりオシャレなコーデに見せることができますよ。
差し色の着こなし方が分かったら、次は取り入れるアイテムを意識していきましょう。
「差し色はどのアイテムで取り入れたらいいのか知りたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
肌寒い春秋冬は、アウターを使った着こなしが増えるため、インナーに差し色を取り入れることができます。
特に秋冬はトーンの落ち着いた洋服が多くなるので、差し色が大活躍!
明るい鮮やかなカラーのニットなどを差し色として使うことで、華やかな雰囲気をプラスすることができますよ。
差し色として使いやすく、さりげないアクセントとしてオススメなのが靴(スニーカー)です。
差し色コーデとして私がよく見かける合わせ方は、全身ブラックアイテムで統一して、鮮やかなカラーを靴で取り入れた着こなし方。
統一感のある大人っぽい着こなしに、差し色となる靴を1点プラスすることで、オシャレでこなれた雰囲気が演出できます。
またコーデに使用している他の色と靴の色を揃えるのも、オシャレに見せることができオススメです。
もし靴をモノトーンの物にするなら、靴下で差し色を取り入れるのも1つのポイント。
他のアイテムで差し色を取り入れるより、さりげなさを感じさせることができるため、差し色コーデが初めてで不安な方にもオススメです。
肌寒い冬は、マフラーなど小物で差し色を取り入れるのもオススメ。
普段の着こなしに足すだけでいいので、簡単に差し色を取り入れることができます。
またマフラーを差し色として使うことで、相手の目線を上に誘導することができるため、低身長さんの体型カバーにも役立ちますよ。
私が差し色を取り入れるうえで、1番使いやすくオススメなのがバッグです。
今SNSなどを見ていると、全身ブラックアイテムでまとめたり、同系色カラーで統一するワントーンコーデが流行っていますが、一歩間違えると地味な印象になってしまう可能性があります。
そんなとき、鮮やかなカラーのバッグをプラスすることで、パッと華やかな印象になり、地味見えを防ぐことができますよ。
実際に差し色を取り入れたコーデの実例をご紹介。
ここまでのお話を踏まえてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ワインカラーのTシャツを、差し色として取り入れたコーデ。
他のアイテムはモノトーンでシンプルにまとめているので、ワインの渋く大人っぽい雰囲気を感じることができます。
ー 着用アイテム ー
1枚でも活躍するオープンカラーシャツを、羽織りとして取り入れた清涼感のある着こなし。
トレンドカラーでもあるブルーグリーンが、旬な印象に仕上げてくれます。
一見シンプルに見えるコーデも、白のロング丈Tシャツを差し色として使うことで、メリハリのあるオシャレな着こなしに。
ややゆるさを感じさせる着こなしは、トレンド感のある印象をプラスすることができます。
今季人気のセットアップコーデに、カジュアルなTシャツをプラスして、キレイめとカジュアルのバランスを意識したコーデ。
インナーのTシャツを差し色にすることで、コーデのアクセントになりオシャレです。
カーキのMA-1を差し色として取り入れた、カジュアルな着こなし。
ワイドパンツを合わせることで、下半身に安定感が生まれ、男らしいAラインシルエットを作ることができますよ。
※ ※ ※
いかがでしたか?
様々な差し色の取り入れ方を紹介しましたが、特別新しいことをする必要はありません。
普段しているコーデの中での色合わせを、少し変えるだけで実践できるはずです。
ぜひ差し色のコーデに悩んだときは、このブログを参考にしていただけると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。