オシャレする意味がわからないメンズへ。オシャレは一度きりの人生をもう少しだけ楽しくしてくれる。

そんな疑問や思いを持ってしまうこと、ありますよね。かく言う私もそんな時期がありました。

でも、オシャレには、一度きりの人生をもう少しだけ楽しくしてくれる効果があると、私は思うのです。

オシャレの必要性について悩んでしまったあなたと、オシャレの意味について改めて考えていきたいと思います。

オシャレの意味がわかりづらくなる理由

わざわざオシャレをする意味が見当たらない。そんな風に考えてしまうのは、あなたにばかり原因があるわけではありません。

なぜなら、オシャレをしようという気持ちは、どんどん後回しにできてしまうものだからです。

例えば、1か月後に資格試験がある。とか、給料日までまだ遠いのに今月ピンチ！というときに、「新しい服を買ってオシャレしたいなぁ」とは考える人は少ないでしょう。

また、趣味に夢中でオシャレにお金を使う余裕がない。とか、友人とよりも一人で自由に出かける方が楽しい、という人のなかには「オシャレは後回し」と考える人もいると思います。

オシャレよりも優先すべきことやしたいことある。それに一生懸命取り組むのも素敵なことです。

それが自分でもわかっているからこそ、「わざわざオシャレをする意味ってあるのだろうか？」と考えてしまうのだと思います。

私自身がかつてそうだったので、よくわかります。

オシャレを気にかけるメリット３つ

私はおせっかいな友人がオシャレをおすすめしてくれたことで、オシャレの効果を知ることができました。

ここにオシャレを気にかけることで得られる効果を3つ紹介したいと思います。

①人に好印象を与えられる。

オシャレとは、普段着る服に気を遣うこと。

そして、身に着けているものというのは、その人の印象を大きく変える効果があります。

「あれ？」という驚きとともに、印象が変わって見えますよね？

清潔感のある、その人に似合ったオシャレをしていれば、それが好印象に映ります。

好印象を得やすいオシャレの方法は、また後ほど詳しく紹介していきますね。

②見た目の印象は他の部分にも影響する。

例えばこんな2人が並んでいたらどう思うでしょうか。

あなたならば、①と②の人のどちらが信頼できる人物だと感じるでしょうか。

恐らく、大多数の人が②の人だと思ったはずです。

「ある目立つ要素によって、他の要素の評価まで変化してしまう」これが“ハロー効果”と言われる心理効果です。

実際のその人の内面は服装で測れるものではありません。しかし、現実には見た目の第一印象が相手の心には大きく影響してしまうのです。

そうだとすれば、服装や身だしなみに気を遣った方がお得ですよね。

人生における様々なチャンスを、逃さずにつかむきっかけになるかもしれません。

③自分のことが好きになれる。

自分の身に着けるものに気を配るというのは、すなわち自分を大事にすることです。

「自分に自信が持てない」「自分のことが好きじゃない」と感じることも多かった20代前半のころの私も、オシャレの楽しさを知るうちに、そのように思い悩むことが減っていきました。

毎日の充実感が違って感じられ、楽しい場面や出来事を、より楽しい気持ちで味わうことができたのです。

②で紹介した“ハロー効果”は、鏡越しに自分に対しても起こるのかもしれません。

オシャレを手軽に始める3つのコツ

オシャレって悪くないかもしれない。

自分ももう少し、服装に気を遣うようにした方がいいかもしれない。

そのように思っても、次に悩んでしまうのが、具体的にどうしたらいいのかということだと思います。

ここではオシャレの始め方と好印象の作り方のコツをご紹介します。

高級なブランドや特殊なセンスが必要なものではないので、安心してお読みください。

①コーデのシルエットを整える。

まずは全身のシルエットを意識してみましょう。好印象を作りやすいシルエットとして、次の3つを紹介します。

全身のシルエットを、アルファベットの形で表しています。順に説明していきますね。

上半身も下半身も細い「Iライン」

トップス（上半身）、ボトムス（下半身）とも、ほどよくフィットしたアイテムを選んで作ります。

清潔感のあるアイテムを選ぶことで、より好印象に近づきます。

上半身にボリューム、下半身は細い「Yライン」

ボリュームのあるアウターと細身のパンツを使って作ります。

体型を隠す効果も得られるのが嬉しいポイントです。

上半身は細身、下半身にボリュームがある「Aライン」

細身のトップスと、太めのパンツ（ワイドパンツ）を穿いて作ります。

男らしい印象を作ることができますが、だらしなくならないよう、丈の長さには注意しましょう。

▼シルエットについて、より詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

②キレイめとカジュアルを組み合わせる。

メンズの服には、キレイめのアイテムとカジュアルなアイテムがあります。

「キレイめ」はスーツのような雰囲気の服です。

対して「カジュアル」は、気楽に着られるラフな雰囲気の服。

左はキレイめのアイテムばかり使ったコーデです。キメすぎな印象で普段着では浮いてしまいます。

そして、右はカジュアルアイテムばかり使ったコーデです。子どもっぽい印象になってしまっていますね。

それでは、どうしたらいいのか？

答えは、2つのアイテムを組み合わせればいいのです。

シャツと靴がキレイめアイテム。Tシャツとデニムがカジュアルアイテムになります。

キレイめとカジュアル、どちらを多く取り入れるかでも雰囲気が変えられるので、自分の挑戦しやすいところから取り組んでみるのがおすすめです。

③色を使いすぎない。

色の組み合わせ方も、コーデを考えるときには悩みがちなポイントですよね。

色には、モノトーン（無彩色）と有彩色の2つがあります。

簡単で失敗しにくいのは、「アウター、トップス、ボトムス、どこか1ヶ所だけ有彩色を取り入れる」という考え方。

モノトーンをベースに考え、そこに有彩色を添えるイメージです。

2色目を使うときには、バッグや時計など小物に取り入れるようにすると、色同士がケンカしにくく、自然なコーデに仕上がりやすいですよ。

簡単に作れるシンプルオシャレコーデ

オシャレの始め方は、そんなに難しいことではないんです。

ということをもっと知っていただけるように、ここからは簡単に作れるシンプルなお手本コーデをいくつかご紹介します。

ぜひぜひ真似してみてください。

Tシャツに軽めのアウターを羽織った簡単スタイル

無地の白Tシャツに、軽い着心地のコーチジャケットを羽織ったコーデ。

黒スキニーパンツと黒の革靴のコンビが足を長く見せてくれています。

シンプルなアイテムを使うだけで好印象なスタイルは十分作ることができるのです。

シャツの色が映えるスッキリコーデ

スキニーパンツとMA-1ジャケット、靴も黒を選んだコーデ。黒は他の色と合わせやすく、落ち着いた雰囲気を出してくれる色です。

そこにブルーのオックスフォードシャツが差し色になっています。

Iラインシルエットでスッキリした見た目に仕上がっていますね。

チェックの柄のネルシャツが特徴的なコーデ。柄が細かいので子どもっぽい印象になりにくくなっています。

カジュアルなアイテムが多めですが、濃い色で細身のデニムが、引き締まった印象を作ってくれています。

使いやすいパーカーも、シャツを合わせて大人っぽく

カジュアルで使い勝手のいいパーカーも、シャツを中に着て襟が少し見えるだけで大人っぽい印象に着こなせます。

パンツもキレイめのテーパードパンツで、黒をチョイス。

大人っぽい見た目に仕上げるのも、好印象を得やすいポイントですよ。

マウンテンパーカーで男らしさをプラス

白のカットソーとデニムというシンプルなコーデに、マウンテンパーカーをアウターに羽織ったコーデ。

使いやすく、スポーティーな雰囲気の男らしさが手軽に演出できるので、メンズにはおすすめのアウターです。

ロングコートでスタイル良く

チェスターコートの長い丈感が印象的なコーデですね。黒スキニーパンツを合わせてYラインシルエットを作っています。

ロングコートは低身長やお腹まわりもカバーしてくれて、スタイルを良く見せてくれます。

キレイめアイテムを多めに使って大人びたテイストに

シャツにニットを合わせたところに、丈の長いステンカラーコートを羽織ったコーデ。

キレイめのアイテムを多用し、コーデ全体を落ち着いた色で統一した大人っぽさがあふれるスタイルです。

シャツの白が差し色になり、明るさと軽さを出しているため、暗い印象になり過ぎません。

▼シンプルなコーデをもっと見てみたい方はこちら！

【2020年最新】スタイリストが選ぶシンプルコーデ27選！【メンズファッション】

2020.10.15

オシャレは人の為ならず。

「オシャレって何？」という問いは、とても奥が深いものだと思います。

私も改めて考えてみましたが、一人禅問答のようになってしまいました。

でも、ひとつ私が思うのは「オシャレは人の為ならず」ということ。

誰かのためにしたつもりのオシャレも、回りまわって自分がハッピーになる効果があります。

オシャレのメリットの部分でも書きましたが、身に着けるものに気を配るということは、自分を大事にすることです。

人生の楽しい場面を、もう少しだけ楽しい気分で過ごさせてくれる。

そんなオシャレを、シャツ一枚からでも取り組んでみませんか？

スタイリスト ササ

プライベートでも個人ブログを10年運営する生粋のブログライター。真夏でも黒スキニーを穿く男。 「わかりやすい・読みやすい・おもしろい」をモットーに、オシャレの効果や楽しさを書き綴る。森見登美彦さんの文章が大好物。

＜ササの些細な話＞
オシャレを知らなかったら、私は今ごろ何をしていただろう。
少なくとも、こんな記事を書く仕事には就いていなかったでしょう。
「どうしたら伝わるかな」と考えながら書くことは、大変ながらもなかなか楽しいことです。
そうそう、結婚できていたかどうかも大変怪しい。
「良い方ばかりに転換してきた」とは限らないかもしれませんが、そう思いたいという気持ちで今を過ごしています。

▼そんなあらましがわかる記事はコチラ。

【スタッフコラム】オシャレで人生が豊かになったS君の話

2020.10.13

みなさまのご意見お待ちしています

こんなのが読みたい！この記事よかった！なんでもOK。

ご感想やリクエストを参考に、より楽しんでいただける情報発信をしていきますので、下記アンケートからぜひお寄せください！